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コラム【しつけ・飼い方について】一覧

しつけ・飼い方について

処方食(特別療法食)は、栄養学の進歩と共に、特定の疾病の管理や予防のために、
特別に栄養成分を調整した食餌です。現在の獣医療では、なくてはならない治療法のひとつと
言えます。

 効果が高い反面、使用を誤れば効果が不十分なだけではなく、有害な反応を引き起こしてしまうため、
獣医師の処方や指導の元でのみ使用できます。
そのため、処方食は本来、ペットショップや通信販売で扱われるべきではありません。
また、知識に欠ける不勉強な獣医師や飼い主さんの処方も危険です。
現実問題として、誤った使い方をされているケースも多く、必要ない例に使用されていたり、
なんにでも特別療法食がいいというわけではありません。

 例えば、皮膚疾患や肝臓疾患、消化器疾患、アレルギー疾患、泌尿器疾患、特に尿路結石症、
内分泌疾患特に糖尿病など、動物の中には、食事療法で辛い思いをせずに生活できている例が多くいます。
反面、アレルゲンが不明確なアレルギー疾患、診断が不確定な肝臓疾患や消化器疾患、
結石の種類を同定していない尿路結石症など、この時点で食事療法を行うことは誤りで、中には悪化させて
してしまっている事も少なくありません。

○皮膚疾患:皮膚疾患があると、アレルギー用の処方食→アレルギーでなければ意味なし、
         原因に対しての食事療法が必要
○肝臓疾患:メーカーが推奨する肝臓疾患用の処方食→原因や疾患の種類によっては無効
         または悪化も、疾患の種類にあわせて選択
○消化器疾患:高消化性処方食→原因にあわせて低脂肪、高繊維、アレルゲン除去用など
○尿石症:ストルバイト結石用処方食→尿検査・結石分析によって結石に合った処方食を選ぶ事
○アレルギー:アレルギー用処方食→アレルゲンを同定して、原因物質を使用していない食事を選ぶ事
など

<食事療法の落とし穴>
 市販で低アレルギー食という製品があります。
厳密には、この名称は誤りです。
低アレルギー食という漠然としたものは世の中に存在しません。
もちろん、食材を厳選し、添加物を使用していないという食事は、
ある意味低アレルギー食と言えるかもしれません。
ただし、それは、制限付の低アレルギー食です。
つまり、市販の低アレルギー食とは、比較的アレルギーを起こす可能性の少ない食材で製造されています、
という意味であって、アレルギーの患者さんには大きな意味のないものです。

 アレルギーの原因になるアレルゲンは、個体ごとに異なります。
ということは、低アレルギー食は、個体ごとにアレルゲンを吟味して作られたもの以外にあり得ないのです。
従って、低アレルギー食というのは、個体ごとのオーダーか、それぞれの状況に合わせた細かい食材の選択をする、食材の質を高める、
添加物の使用を極力控える、製造が必要です。
また、その中から動物に合った食事を選択しなければいけません。
出来れば、アレルゲン同定検査を行ってから食事療法を始めるか、
それが無理であればしっかりとした評価を加えながら、試験的に給与を行っていくべきです。

 例えば、アレルゲンになりやすい肉や米、卵、これらを使用しないことが市販の低アレルギー食には
多いのですが、牛肉や卵がアレルゲンにならない動物には、この食事は特に低アレルギー食ではない
のです。

※以前の資料などには「食餌」と記述しており、獣医療ではこれが正式な用語になっています。
が、「餌~えさ~」という言葉はやはり適当とは思えませんので、今後は「食事」と表現させて頂きます。

 
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